九州で雲海を見よう!絶景の国見ケ丘
お世話になっております。りおです。
しまなみ旅の記事を書いてたのですが、写真がまとまらないのでちょっと別記事でつながせてください!!!2013年某日、熊本在住の頃のお話です。
いずれにしても、旅自粛中なので最新記事でなく申し訳ありませんが、調べた限り今も通用する情報だったので、掲載しました。今年の夏は高千穂に行きたいなぁ、なんて方のお客に立てましたら幸いです。
2013年10月末のある日高千穂の事を色々調べていたら、国見ヶ丘という山の雲海がなかなかの見ものということが発覚。当時は竹田城などが話題になっていて雲海見たい欲が高かったため、ノープランで出発することにしました。
ちなみに今回は、珍しく同行者がおります!ぼっちじゃ!ない!!
さて、よく聞く「雲海」ですが出現条件がそれなりに厳しい。
雲海(うんかい)とは山や航空機など高度の高い位置から見下ろしたとき、雲を海に例える表現。山で見られる雲海は、山間部などでの放射冷却によって霧、層雲が広域に発生する自然現象による。雲の海に山々が島のように浮かんでいるように見えることから雲海と呼ばれる(wikipediaより)
当然ですが、雲海見たければ日の出に合わせて現地に居ないといけない。
さらには100%出るというわけでなく。いやむしろ出ないことの方が多いっていう、まぁいわばギャンブルみたいなもんです。
しかしとにかく行かないとみるものも観れない!
10月末の日の出は6:30ということなので、5時に出発予定を立て前日就寝。
この当時は高千穂まで車で1時間半というなんとも恵まれた環境に住んでいたのです。
なんだかんだで5時過ぎに起床できてダッシュ!さすがに早朝だからとってもスムーズに道が流れてました。
今回は同行者という名の運転手がいるので、私は安心して助手席を守ります。
「山道は、熟練ドライバーについていくのがいいんだよッ」「やばい、このトラックラインどりがプロすぎて抱かれたい!」などと変な寝起きのテンションで、現地へ向かいます。
ちょっと位記録を残そうかと思っていたら、あまりの霧のすごさで全然写真が取れませんでした…
いやしかし、これだけ霧が出ているという事は、雲海が発生している可能性は高いという事!
期待に胸を膨らませて、なんとか6時半ごろに国見ヶ丘付近に無事到着。
お、
おぉぉぉぉぉぉぉぉ
出てる…
ちょっと曇り気味なんですが、出てるッ
しかし雲海の感動に「山頂サムイ!」という生理現象が負けていったん車へ退却します。
温まって戻ると、日が昇りだしていい感じに雲海に光が当たって…
より神秘的に…!
ここからはしばし景色をお楽しみください。
下の一枚だけ携帯ですが、携帯でとってもこのクオリティ。イイネ雲海
雲海が臨める丘のさらに上にこんな像が建っていました
第一山ネコを発見
ネコと雲海
1時間ほどじっくりと鑑賞して、次の目的地の高千穂峡に向かいます。
朝の高千穂峡を独占さんぽ
朝8時半、本日のメインイベント高千穂峡に到着です。
お店はまだ開店準備中だったのでとりあえず、高千穂峡を周ります
スタートすると間もなく「真名井の滝」。
実はここが高千穂峡のクライマックスといっても過言ではないのですが、この日は観光ボートもなかったので、そんなに名所だと気づかず写真を撮っていました。
思ったより滝が小っちゃかった
朝も早かったので観光客は殆どいなくて、ゆっくりみれました。
高千穂の岩は、よく見るとギザギザしてるんですよねーー
所々とんでもない勢いで水が流れています。そら岩削れますわ…
高千穂の橋 新旧のものが揃ってみられます。
ここらで高千穂峡の見どころが大体終わったのですが、さらに歩くと高千穂神社らしい。コレ余裕で行けるんじゃ?的な空気で、そのまま高千穂神社へ向かうことにしました。
高千穂峡~高千穂神社は歩いていけるけど車がオススメ
駐車場でもらったガイドマップによると、駐車場⇔高千穂神社で1時間20分くらい、とのコト。時計を見ると出発から30分ちょっと。つまりあと1時間もせずにつくわけでしょ?
こんな風光明媚なところを散策しながら行けるなんてステキじゃないですか。
そう、ボクたちはこの時、あんな結末になるなんて思ってもなかったんだ…
山道をこんなキノコを撮ったり
花を撮ったり
余裕のはずが、何故か汗ばみ息切れがしてきている……
ゆったりとしていたはずの歩道は、いつの間にか階段になり、さらにその階段もピッチがおかしい。狭まったり広くなったりするんですよ。
ハヒ、ハヒ、ハヒ…
なんという心臓破り
広いピッチ、狭いピッチ、急ピッチ 緩ピッチ
いろんな階段のハーモニーが攻めてくるッ(運動不足)
なんとか後れを取らずに登りきることが出来き、
前を見ると
お、おぉ… なんかこの清廉な空気
高千穂神社についた!!!!
あまりにハァハァしてきたので、レンズが曇って曇って…マトモに写真がとれません
おや、何やら下り階段を発見しましたね。アレ…これは…
どうみても正面口です。本当にありがとうございました。
普通はこちらから入りますよねー
しかも、この付近に車が駐車できてしまうという。何故我々は寝不足の身体に鞭打ってあんな山道を歩いてしまったのか。
「うん。これっすねこれ!やっぱり鳥居をくぐらにゃね!」などと無理やりテンションを上げて入りなおします。正面から入らないと神様にも失礼ですもんね。
凛々しい狛犬と巫女さんを見かけたら撮らずにはいられない。
息も整ったし、十分に霊気的な何かも吸収できたので戻りましょうか。
まぁ、来た道を帰るんですけどね……ちょっと現実が直視できない。
とはいえ帰りは、ちょっと違う道を通って帰ったんですが
これはこれで地獄だった…
パワースポット!天岩戸神社で思う存分霊気を浴びる。
朝から激寒だったり、汗をかいたり冷めたりというわけで、ちょっと温泉に入ってあたあまりたい……しかし、地元の温泉を調べたところ10時から営業の模様。
既に9時半くらいだったので、開店まで待ってもよかったのでしょうが「今温泉入ったらきっと寝るよね…」ということで観光を先行させます。
次の目的地天岩戸神社にいきます。
こちらに祀られているのは、私も名前を知っている
天照大神(アマテラスオオミカミ)
めっちゃ有名人神じゃないですか。太陽を司る神様ですネ。
一番認知度が高いところでいけば、伊勢神宮に祀られてるのも天照大神です。神話というか昔話レベルで知られている所でいうと、天岩戸(アマノイワト)で有名な神様ですね。
名前の通りこの地にはかの有名な天岩戸があるとされているんですね。
西宮と東宮に分かれていますが、今回は体力の都合上西本宮と天安河原に絞って参拝します。
因みに祀られてる神様は
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西本宮 大日孁尊(おおひるめのみこと)=天照大神の別名。岩戸川対岸の断崖中腹にある「天岩戸」と呼ばれる岩窟(跡)を神体とし、この岩窟は日本神話に登場する天岩屋であると伝える。また、同じく西本宮の御旅所には配祀神である天鈿女命・手力男命・大年神・素盞嗚尊・日子穗穗手見命・豊玉毘売命、菅原道真公の7柱を祀っている。
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東本宮 天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)=天照大神の別名で皇祖神であることを示す名。かつてイザナギノミコト・イザナミノミコトを祀っていたとする史料もある[1]。社殿背後の御神水の側には「大神宮」の祠がある。
つまり、どっちも天照大神ってことですか…
ちょっと聞いたことがあるような神様の名前がちょいちょい出てますが、このあたりの神話の世界っていうのが「古事記」で書かれてるんですよね。「古事記」なんて学校の授業で存在をしっている程度で、内容は全然知りませんでした……お恥ずかしい。
実はここ高千穂~宮崎南部・鹿児島の一部にかけて結構な広範囲で、日本神話に由来する土地が沢山存在しとても興味深いのです。
私は未だ行ったことはありませんが、鹿児島と宮崎の境にも高千穂峰という高千穂の名がついた、神話にちなんだ土地が存在します。
そちらはは天孫降臨の地(神が降り立った)地として有名なんだそうです。そこに降り立った神の子孫が今の天皇陛下である、という伝承ですね。
見どころおおすぎィ!
しかしこういう伝承などに興味を持つようになった自分に歳を感じる。
そんなありがたい地でも巫女さん撮影は忘れません。よいよね。
さて、まずは清めます。
ところで神社でよく見る、この手の洗い方説明シュールすぎないですか?
早速本殿に行こうかな?と思ったのですが、案内を見ると近くに天安河原というこれまたかなりのこどころがあるという事。これはいくしかあるまい。
一度神社の敷地からはずれて
マイナスイオン全開の川べりを歩きます。
水が綺麗、というよりも神々しく感じますね。
10分ほどで、天安河原へ到着しました。
空気が澄みきっているように感じるのは、単なる気のせいではないでしょう。
口では言い表せないけど、何か清廉な気配がここにはある。
しかし足元を見ると、おびただしい数の積石。
ちょっとこわいぞ……!
石を積み重ねて祈願すると、願い事がかなうとの進行で積む方がいらっしゃるそうです。しかしこの慣習は50年ほど前頃かららしいので、新しいですね。
なんで日本人って石を見たら積みたくなり、池を見ると金を入れたくなるのか。
因みに天岩戸神社で聞いたお話によると、石は7、5、3のいずれかの段に積むと良いそうです。シチゴサン?
この天安河原には、仰慕窟(ぎょうぼがいわや)という浅い洞窟があるのですが、この洞窟はかの有名な「岩戸隠れ」の際に八百万の神々が集まって相談した場所であると伝えられています。
ここにも神社(天安河原宮)があり、思兼神を主祭神として八百萬神が祀られています。八百万も集まったのか!!こんな狭い所で!!
かなりミニマムな社ですが、オーラがありますね。仰慕窟側から、河原をながめると、なんとも神々しい朝日が…
私の撮影では全然表現できてませんが本当に、背筋が伸びるような場所でした。
ハッ!?
とか言ってたら、こんな積石が… 急に現実に戻ったわ。
いや、目印がついていたほうが神様に見つけてもらえるのかな??
しかし本当に素晴らしいところでした。
さて、いよいよ西本宮を攻めます。
関係ないですがこの灯篭?ランタン?ってなぜか撮ってしまいません?
これ以降撮影禁止スポットに入ったりしたので、天岩戸神社の写真が極端に少ないですが、文章で補足していきたいと思います。
西本宮と東本宮の間に(どちらかというと東より)天岩戸であるとされる洞窟があるのですが、そちらは正式に参拝の手続きをした後、神職の方に随行していただかないと入れません。
ここまで来たらしっかりとおがまねば、ということでいざ、参拝。
この小さな入口で、お祓いしてもらって天岩戸遥拝所へ向かいます。
説明していただきつつ中を拝観するので10~20分程度みておきましょう。
要所要所で神様の説明、神話の説明などが入りますし、質問にも答えて頂けますので、私のような信仰心が浅いものでも非常に興味深く参加できました。
我々の担当の方は、神様の説明をしているときはわざと芝居がかかった感じの話し方でしたが、説明が終わって「…という伝承ですが、実際はこんな感じで…」といきなり普通の話し方で、噛み砕いて話してくれて親近感を覚えました。無料ですので、是非参拝をお勧めします。
この後、東本宮行く?と話していたところに、ツアー客が押し寄せてきたので退散。もっと回ってもよかったのでしょうが、起床時間が時間なので後は温泉入って、ランチして帰ることにしました。
思わず撮ってしまった看板。「営業中有ります」とはなにが有るんだろうか…
絶品高千穂牛が格安で食べられるランチ!
これ以降名所は出ないですが、あったまれるお風呂とオススメランチの紹介だけさせてください。参拝の後は、ガチガチに固まった体を天岩戸温泉で解凍しました。
おとな1人300円の所謂公衆浴場なのですが、ほんわかしてよかった。
中は地元のおじいちゃん、おばあちゃん(宮崎弁ネイティブ)ばかりで会話を聞いてるだけでわくわくしましたね。でも7割くらい何言ってるかわからなかったですけど。あれ、ワタシ九州出身なのに……
刈られた後でわかりづらいですが、春なら棚田がキレイだろうな。
さて、体もあったまったところでいよいよランチに向かいます!
「初栄」という焼肉屋さんが、超絶おいしい高千穂牛を出してくれるということだけはしっかりと下調べしていたんです。どんな山道でもがんばれたのは、ここで肉を食べるためだ!!!
まさかのステーキの撮影をしそこなってしまい、肝心のONIKUの写真がない……!
申し訳ございません……食べログにリンク張っておきますのでお肉はそちらをご覧ください。
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井10
0982-72-3965
11:00~14:00/17:00~21:00
定休日:月曜日
2000円のステーキランチを頼んだのですが、超分厚いお肉がドン!サラダがドン!ご飯とお味噌汁ドン!と出て後はセルフで焼いちゃいなよ、の焼肉式のお店でした。
ところが、テーブルにはタレがない…
実はコチラのお店、お肉を①塩②醤油③からしのどれかで食べるスタイルでした。
私は醤油に気づかずにずっとからしで食べてました。ステーキをからしを食べるって結構新鮮ですよ。だけど結局最後に食べた醤油が一番おいしかったでので、醤油orからし醤油オススメです。
おなか一杯食べたところでまだ13時ですが、如何せん朝が早いのでぼちぼち退散します。
高千穂鉄道に思いを馳せる
帰り道に高千穂駅という標識を見つけ「こんな山間の駅なんてどんなところだろう」と興味本位で見に行くことに。※もし興味がある方、御用がある方結構わかりづらいのでお気を付けください。
バスの停留所とお土産屋さんの横にこんな標識がひょっこりとでていました。よく調べると、この辺りを走っている(た)鉄道は激動の歴史をもつようで…
この当時はそんなに鉄道に興味がなくて、本当に偶然の出会いでした。
※以下私なりに調べてまとめておりますので若干齟齬がある可能性がございます。
高千穂鉄道はもともと旧国鉄が運営。宮崎の延岡~阿蘇の高森までをつなぐ線を造る予定だったのですが、高千穂~高森間の路線工事中にトンネルの掘削中の異常出水事故によって、工事を凍結。
延岡~高千穂までの路線も第三セクターへ譲渡することとなりました。主に観光列車を走らせる線としての運用でしたが、この景色ですから非常に人気を博していたみたいですね。
ところが2005年の台風により広域にわたって甚大な被害を受け、運航休止に。宮崎県や沿線自治体が復旧費用の負担に難色を示したため、2008年には全然廃止。
高千穂鉄道は解散となってしまったのです…
では、いまはどうしているか?というと、いうと民間企業と高千穂の観光・商工関係者が会社を設立、高千穂あまてらす鉄道として、一部路線が残っています。
(休日にトロッコをスーパーカートで牽引して、高千穂~天岩戸の約3km間を往復運行)
※2020年現在も運営継続していてうれしい限りです。
基本土日などのピーク日の運転なので気を付けてください
この記事を書くために、少し調べたのですがその時に見た沿線の写真が、非常に絶景でした!またいつの日か電車から見れる日がくるといいな。
さて、寄り道もほどほどにして、帰ろうかと…思っていたら今度は道の駅ならぬ「トンネルの駅」を発見。
なんか、電車とかいるんですけど?!
実はコレ、焼酎の貯蔵庫なんですね。
そういえば天岩戸神社側に「ひむかの黒馬」という麦焼酎で有名な神楽酒造さんが建ってました!!※九州ローカルかもしれません
本当に使われてるみたいで、中に入ると焼酎の香りがします。
これズラーっと焼酎なんですねぇ…
焼酎スキーだったらたまらんと思いますが…
中にうんちくが貼っていたのですが
なんとこのトンネルの駅、実は国鉄高千穂線のために掘られていたものの、事故で高千穂線の延伸自体がなくなったため、使わなくったトンネルを再利用しているわけです。
いやぁ、なんか今日一日で色々賢くなりました。
以前宮崎に住んでいた知人が「高千穂行くと神話とか調べたくなるよ」と言っていましたが本当ですね!久しぶりに当時の記録を見てまた興味がわきました。
おうち時間増えたので今度調べてみようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。